今回は「仕事人のアンテナ」という切り口で、引き出しが多いと噂されるブリッジインターナショナル株式会社向川さんにその知恵を伺いました。経営管理部長として、財務経理からIT、広報、新規事業の企画まで幅広い業務を担う向川さん、情報に対してどんなアンテナを張っているのでしょうか。
――日頃どんな情報を気にかけていますか?積極的に取り入れているのはどんな情報ですか?
業務の一環として、クライアントの動向は常に追っています。今付き合いのあるお客様はもちろん、過去付き合いのあったお客様のニュースリリースは毎日、目を通しています。営業体制変えましたとか、新しい製品が出ましたとか、新規事業始めましたなどお客様の動向に変化があれば、関連部署にアナウンスしたりもしています。
――そういったニュースリリースはどうやって集めているのでしょうか。
基本的な入手先はWEBです。自分でWEBを見に行って、ひとつひとつ集めるようなことはしません。面倒臭いですし、時間もかかりますので、もっぱらGoogleアラートサービスを使って、自動的にまとめてメール配信されるようにしています。
――自動的に入手した情報はいつチェックしていますか。
朝一メールを立ち上げたタイミングでチェックしています。同時にITメディアやCNETから配信されるメールもチェックします。もう10年ぐらいは見続けていますね。一通りヘッダーを見て、興味のあるタイトルのときだけ内容まで詳しく読むようにしています。
――そのほか定期的にチェックしている媒体はありますか。
そのほかには、会社で定期購読している日経ビジネスと、自分で購読している日経ベリタスの二つです。営業職ではないのと、情報量が多いので一般紙は基本的に読まず、インターネットでチェックする程度です。日々の膨大な情報量を咀嚼することが出来ないので、少し時間が経って整理された情報を日経ビジネス等で読む方が自分のサイクルに合っているからです。
――情報を収集することに関して、何か心がけていることはありますか。
Inputするために情報収集するだけではなくてOutputする、ということですかね。何か自分でモノを書く、作り出すということではありませんが、こんな情報があるということを人に伝える、こういうことに興味があるということを周囲の人にわかるようにしています。そうすることで、不思議と情報が逆に集まってきたりします。
例えば「久しぶりに美味しい坦々麺のお店を見つけたよ」と回りに発信しておくとすると、何かのタイミングで、他の美味しい坦々麺のお店情報を教えてくれる人が現れたりするように、自分から情報発信することで、逆に情報が集まってくることはよくよくあることです。
自力でのInputだけでは、限られた範囲内での限られた情報収集になってしまいますよね。Outputのない人にInputはありません。
仕事に関しても同じで、自分の業務範囲だけでなく、人の業務範囲に対しても、情報提供することで情報交換が始まるということもよくあります。積極的にOutputすることで、ピンポイントで得られる情報量はバカにはできません。
――情報で溢れている時代ですが、その良し悪しはどう見極めているのでしょうか。
とにかく自分の目で確かめること、です。第三者の解釈とかは鵜呑みにしないようにしています。社外はもちろん社内でも、又聞きしている情報のほとんどが不確かなことという場合が多々あります。自分の目で確かめて判断する、これに尽きますね。
――情報源としてビジネス書やその他の本を読むことはありますか。
本は、ジャンルを問わずなんでも読みます。ただ、情報収集のために本を読んでいるわけではありません。何かしらの本が手元にないと物足りないというか・・・いわゆる活字中毒です(笑)。
何かしらの媒体での書評や第三者の推薦があった本を買う場合が多く、月に2万円ぐらいは本の購入に費やしていますね。
――足繁く本屋へ通っているわけですね。
買う、買わないは別にして、週に2回以上は必ず本屋へ行っています。単純に本屋さんが好きなんです(笑)。
ありとあらゆる情報が溢れている中、ちょっとした心がけで必要な情報だけを効率よく集めることができる、そんな魅力的な知恵を教えていただきました。